同じ銀行を利用すれば皆同じ金利になるとはかぎりません。申込者の金利を決定するにあたり、自己資金、年齢、勤務先、勤務年数、借入履歴、健康状態などについての細かい審査があります。もしこの審査で申込者への貸し出しのリスクが少ないと判断されれば、金利は低く設定されます。しかし逆に申込者への貸し出しのリスクがあれば、金利は高く設定されます。具体例を挙げると、「金利が低く設定されるのは安定した公務員で、金利が高く設定されるのは自営業者」となります。

場合によっては金利の差が１％にもなることもあります。つまり上記の例で計算すると、返済総額が７８０万円も違ってくるのです。

このように銀行は申込者の個人的なデーターを基準に審査をするので、同じ銀行に申し込んでも人により金利に差が出る仕組みがお分かりになったことと思います。さて、住宅ローンの利用では「物件購入の契約→申し込み」というようにするのが一般的です。

ところがこの流れでは、物件探しの前に必要な資金についてのプランを立てることは難しくなります。ですから正確に資金のプランニングするために、「事前審査」という制度を利用することが望ましいのです。マイホーム探しをする前に行うこの審査は、提出する書類も本審査と比較すると少なく、源泉徴収票、保険証（コピー）、免許書（コピー）の３点のみとなります。つまり手続きは比較的簡単に済ませられるのです。

また事前審査した銀行で必ずローンを組まなくてはいけないという決まりもないので、気軽に利用ができます。いくつかの銀行でこの事前審査を申し込み、どのくらいの金利が適応されるか等の条件を銀行ごとに比較できるのは大きなメリットです。

事前審査を行う金融機関は私どもFP住宅相談ネットワークが加盟している提携ローンになります。

私どもグループの年間７００件以上の契約実績により、各金融機関からとても有利な条件で審査が受けられます。

弊社の提携ローンで、通常では勤続年数を３年以上としている銀行が、勤務先の規模が大きかったために６か月となり、勤務先の提携金融機関よりも０．２％金利を低くできたという例もあります。このように有利な融資を受けられて、メリットを享受することができます。

さて、最後に事前審査をすべき理由をもうひとつご紹介させて頂きます。

マイホーム探しをしていると、「まさにこれ！」と言った一目ぼれする物件に出くわすことがあります。しかしそのような物件は他の方も目をつけている人気の高い物件となっている確率が非常に高いのです。もし同じ物件に多数の購買希望者が集中すれば、売主はあるポイントを基準にして、だれに売却するか決定します。

その基準になるポイントが事前審査なのです。

もし売買契約を交わしたのに、買主の住宅ローン審査が通らずに契約解消となればどうなるでしょうか？売主はまた最初から全ての過程をやり直さなくてはならなくなります。つまり売主はこのようなリスクを避けるために、事前審査を終えている買主を優先するのです。

つまり事前審査はマイホーム探しのパスポートにもなる大切な事。

事前審査は早ければ早いほど効果的ですので、是非この機会に事前審査を受けるようにしましょう。