実録!漫画で分かる住宅ローンが通らない理由
ケース9:
思わぬ落とし穴!自動車ローンが原因で借入可能額が大幅減!
弊社でお住まい探しをされた坂田(仮名)様は1年ほど前に、お子様のご誕生をきっかけにマイカーをローンでご購入されていました。毎月の返済額はおよそ30,000円で、年2回のボーナス払いが85,000円。年間の返済額は約50万円で約250万円の車ですので、5年間かけて返済する予定でいらっしゃいました。
坂田(仮名)様がお住まい探しを始めて1件目に訪問された不動産会社で住宅ローンの事前審査をしたところ、自動車ローンがあるために借入可能金額は3000万円という回答でした。事前に坂田(仮名)はインターネットのサービス等で、ご自身が約4000万円位まで借りられるとシミュレーションされていたためお住まい探しもその範囲内で検討されており、借入金額が足りないと困っておられました。そこにたまたま『FPの経営する住宅販売のお店』である弊社のことをご存知になり、ご相談に来られました。
弊社が確認したところ、坂田(仮名)様は年齢32歳、年収560万円、ご職業は公務員で、自己資金200万円の準備があるということで、自動車ローンがなければ通常4100万円程度の借入が可能なはずでした。
【FPの解決の経緯】
このようなケースは『返済比率』が問題となります。
(住宅ローン年間返済額)÷(税込年収)× 100 = 返済比率(%)
ただし自動車ローンがあると、金融機関の計算は次の通りとなります。
(住宅ローン年間返済額+返済比率』の年間返済額)÷(税込年収)×100=返済比率(%)
自動車ローンは一般的には住宅ローンに比べて返済期間は短いことが多いのですが、計算上はそのようなことは考慮されず、35年間かかる住宅ローンと5年間の自動車ローンが同じように扱われてしまうのです。
このように借入金額の少ない自動車ローンが原因で、住宅ローンの借入金額が1000万円近くも減額されてしまうことは少なくありません。
それでは坂田(仮名)様の場合、どうするといいのでしょうか。
幸いなこと坂田(仮名)様は自己資金を200万円ご用意されていらっしゃいましたので、弊社FPは坂田(仮名)様にアドバイスさせていただき、その200万円で自動車ローンの残額を完済していただき、その後、住宅ローンの申し込みを行い、予定通りの借入を受けることができました。
しかし、自動車ローンの返済時に、予定していたマイホーム購入用の自己資金を使ってしまったために、住宅ローンを組む際に必要となる諸費用(実際の住宅物件の費用以外にかかる分)まで借り入れしなくてはいけなくなりました。こういったケースでは、一般的には金利が高くなってしまうことが多いのですが、住宅ローンの知識が豊富なFPが公務員でいらっしゃる坂田(仮名)様におすすめの、公務員に優遇のある金融機関をお勧めし、自己資金がなくてもある場合と同じ条件で住宅ローンを組むことができたのです。
支払金利が0.1%でも変わると35年間の総額は大きく変わります。弊社FPのように専門知識を持つところでご相談されることをお勧めいたします。