実録!漫画で分かる住宅ローンが通らない理由
ケース10:借入限度額が1000万円も変わることも!?
お子様の人数が2人と3人ではこんなに違う!
これまでにご説明したケース以外でも、思わぬことが原因で住宅ローンの借入限度額でとても苦労された方のお話です。
非上場会社にに勤めて7年目になる川田(仮名)様は、年収が520万円です。
最近、会社の同期のご友人がマイホームを購入されたということで、ご自分もそろそろとお思いになり、弊社にいらっしゃいました。ご友人の方とはほぼ同じ年収で、聞いていた自己資金額もほぼ同じ。そのご友人は3800万円の住宅ローンをご利用になってマイホームを購入されたとの聞いていらっしゃいました。
川田(仮名)様はご自分と同じ条件なので、借入も同じぐらいの額はできると思いこんでいらっしゃり、そのぐらいで購入できる物件を探していらっしゃいました。
川田(仮名)様が初めて弊社にご来社いただいた際、奥様と3人のお子様と一緒にお越しになったのですが、弊社担当FPがご年収等をお聞きしたところ、会社の同期の方とは同じ額の住宅ローンを利用することができないことが判明しました。
金融機関によって多少は判断の違いはありますが、例えばとある銀行はご家族1人が1年間、生活するために必要な金額は住居費以外に最低80万円かかると計算して住宅ローンの貸出金額を算出します。
<お子様が3人で5人家族の川田(仮名)様の場合>
80万円×5人 =400万円 年収520万円-400万円=120万円(住宅ローン年間返済可能額)
<お子様が2人で4人家族のご友人の場合>
80万円×4人=320万円 年収520万円-320万円=200万円(住宅ローン年間返済可能額)
上記のような計算をしてみたところお子様が3人の川田(仮名)様は2250万円までしか借入が出来ないということが分かりました。お子様が2人なのと3人なのとでは、銀行が住宅ローンの返済が可能だと判断できる金額に大きく違いが出てきます。この金額を基に、住宅ローン借入額を算出すると、4人家族のご友人の場合は約3760万円でも、5人家族の川田(仮名)様の場合は約2250万円となってしまいました。これには川田(仮名)様も非常に落胆されていらっしゃいました。
【FPの解決の経緯】
川田(仮名)様はご主人様単独での住宅ローンを前提とされており、また希望される物件の条件も3500万円くらいの借入が必要であるため、現在のままでは希望価格の物件は購入できないことが分かりました。
多くの銀行では、ご家族の人数によって借入金額の上限が変わります。そこで川田(仮名)様には弊社担当FPとご相談いただいて、FPがお勧めするお子様の人数を審査の際にはあまり重要視しない銀行を選んでいただくことで、なんとか本来のご希望条件に近い借入金額を受けることができました。
今回のケースはお子様の人数が問題になりましたが、ご家族の構成などによっても借入可能金額に差が出ることがありますので、まずは一度、弊社FPのような専門家にご相談されるのがお勧めです。